【雑記】ポケモン対戦オフ ペナルティ・ガイドライン

・はじめに

 ポケモン対戦オフ違反処置指針は、主催が、ポケモン対戦オフ中に起こる規定違反の解決のための適正な懲罰と手続き、ならびにその理由となる理念を知ることができ、オフに参加したプレイヤーが不利益を被ったり、イベントの完全性が失われたりすることを防ぐために定められている。ルールに抵触した場合に何らかの懲罰を与えなければ、ルールは有効に働かない。


・この文章の枠組み

 この文書は、大きく2つの部分に分けられる。『大分類の定義と理念』(第1章)と『違反行為』(第2章、第3章)である。違反は大分類(イベント上の誤り、非紳士的行為)に分類され、その後、それぞれの違反ごとの小分類に分けられる。この分類によって、以下のような利点が得られる。

 ・主催者はその行為によって深刻な利益があるかどうか判断できる
 ・違反を訂正する際に、違反の分類ごとに一貫した理念に基づいて処理できる
 ・そのプレイヤーが同種の違反を複数のオフ会に渡って繰り返しているかどうか確認できる
 ・懲罰が繰り返された場合に格上げにすべきかどうかを容易に判断できる


・もくじ

はじめに
この文章の枠組み
もくじ
1.一般理念
1.1.懲罰の定義
1.2.懲罰の適用
2.イベント上の誤り
2.1.イベント上の誤り ― パーティ/見せ合い用紙の問題
2.2.イベント上の誤り ― 非公開情報の暴露
2.3.イベント上の誤り ― 外部情報の参照
2.4.イベント上の誤り ― 遅刻
2.5.イベント上の誤り ― 案内の聞き落とし
2.6.イベント上の誤り ― 対戦の中断
3.非紳士的行為
3.1.非紳士的行為 ― 軽度
3.2.非紳士的行為 ― 重度
3.3非紳士的行為 ― 攻撃的行為
3.4非紳士的行為 ― 改造の発覚
3.5非紳士的行為 ― 故意の違反



・1.一般理念

 主催者は、公正な仲裁者であり、ポリシーとルールの執行者である。主催者は、参加規約に抵触する事項があったと判断したか、プレイヤーが問い合わせてくるか、状況に悪化の可能性があるかしない限り、ゲームに介入すべきではない。主催者はプレイ手順の誤りが発生するのを防ぐものではなく、問題が発生した後でルールやポリシーを破ったプレイヤーに罰を与え、正しいプレイと紳士的行為について、例を示しながらプレイヤーを教化するべきものである。また、主催者はゲーム外の誤りを防ぐために介入することも認められる。
 全てのプレイヤーは、そのイベントの参加規約に基づいて公平に扱われる。プレイヤーの過去についての情報は、取り調べにおいては考慮されるかもしれないが、違反の認識や懲罰の適用に影響を及ぼしてはならない。イベントの参加規約は、そのイベントに参加するプレイヤーにどの程度の認識を要求するかということを示す。
 過去のオフ会で優勝した等の実績があるプレイヤーだからといって特別に扱うことは、プレイヤーを差別して扱うことであり、主催者がプレイヤーと親しいかどうかによって異なった裁定をしてしまうことになるため避けられるべきである。
 懲罰の目的は、そのプレイヤーが同種の誤りを将来犯さないようにすることである。そのためには、どの行動がルールやポリシーに抵触しているのかを説明し、教育のために必要なだけの懲罰を与える必要がある。また、懲罰は、そのイベントに参加しているその他のプレイヤーに対する抑止力や教育として、そしてプレイヤーの行為を追跡するためにも用いられることがある。
 違反に対する懲罰は、以下の要素によって定められる。
 ・悪用による利益の可能性(あるいは発覚のリスク)
 ・そのプレイヤーによる、そのイベント内での違反の累積
 ・問題の発見、調査、解決のために影響を受けた人数、時間
 主催者は、特定の例外事象の存在下あるいは適用すべき理念がこの文書に定められていない場合においては、この指針から逸脱した懲罰を決定する権限を持つ。特定の例外事象とは、テーブルが倒れた、ゲームでバグが発生した、といった希なことだけを指す。イベントのラウンド数、プレイヤーの年齢や経験、プレイヤーを教育するという目的などは例外事象として認められない。スタッフが逸脱を必要だと考えた場合、主催者に相談しなければならない。


・1.1.懲罰の定義

【注意】

 【注意】は、プレイヤーへの口頭での指示である。これは最も軽い懲罰である。【注意】は、重大でない誤りや混乱状態で、簡単に状況や振る舞いを訂正できるようなものに対して与えられる。また、得られうる利益の小さい誤りに対して用いられることもある。【注意】は同じ違反の累積に備えて記録されるが、イベントを跨いで記録する必要はない。
 この懲罰を与えるに際しては、【注意】という単語は必要ではない。プレイヤーに対して口頭で指示を与えるだけでよく、プレイヤーが公式な【注意】を受けたかどうかを認識できていなくても、累積に関しては【注意】として扱う。

【警告】

 【警告】は公式に記録される懲罰である。【警告】は、解決にいくらか時間がかかる不正な行為に対して与えられる。【警告】の目的は、プレイヤーに問題が起こったことを知らせ、その違反の記録を永遠に残すことにある。

【ゲームの敗北】

 【ゲームの敗北】は、反則を解決するためにイベント全体を遅らせるほどの時間がかかるような場合や、適切にゲームを続けられなくなった場合に対して与えられる。また、プレイヤーが多大な利益を得る可能性があるような違反に対しても用いられる。
 【ゲームの敗北】が与えられた場合、そのゲームは即座に終了し、違反を犯したプレイヤーは記録上そのゲームに負けたことになる。
 【ゲームの敗北】は、反則が行なわれたゲームに与えられるべきである。その例外は、その次のゲームが既に始められている場合と、違反が試合と試合の間に行なわれた場合である。それらの場合には、予選終了後に勝ち点を集計する時点で勝ち点を1つ取り除く等の措置を取るべきである。

【失格】

 【失格】は、イベント全体の完全性に損害を与えるような行為、重大な非紳士的行為に対して与えられる。
 【失格】を受けるのは、そのイベントの対戦参加者であるとは限らず、見学者に対して与えられることもある。
 【失格】は、主催者がそのイベントの完全性にかかわる問題があると判断するに足る情報があった場合には、証明なしで与えられることもある。
 この懲罰が適用された場合、そのプレイヤーは現在の試合に敗北し、イベントから途中退出した扱いになる。そのプレイヤーは既に受け取っていた分については返還の義務を負わないが、追加の賞を受け取ることはありえない。主催者は全ての【失格】と、該当者及びその理由を公表する。
 プレイヤーが【失格】を受けた場合、そのプレイヤーはイベントから除外され、順位表示にも含まれることはない。従って、他のプレイヤーはその分だけ順位が上がり、その新しい順位に基づいて賞を受けることになる。足切りのあとで【失格】が与えられた場合、順位は繰り上がるが、次点のプレイヤーが追加ラウンドに進むことはない。
 【失格】は、その行為が悪質であるか、また該当者が複数回の失格を受けている場合、主催者は後日、該当者に出入り禁止処分を検討するべきである。


・1.2. 懲罰の適用

 【警告】以上の懲罰は、永久記録されるべきである。
 懲罰が与えられる場合、ジャッジはプレイヤーにその違反について説明し、状況を正すための指示を与え、そして懲罰を与えるようにしなければならない。
 違反によっては、基本の懲罰に加えて反則を処理するための手続きが記されているものがある。その手続きは、スタッフが不公正である、偏っている、贔屓をしているというような批難を受けないように定められている。
 これらの手続きは、プレイされているゲームやゲームの状況、あるいはその懲罰の手続きによって誰が利益を得るかといったことを考慮しないし、考慮すべきではない。これは単にゲームの状況を「正す」ためにあるのであり、細かな状況が失われることを恐れたり、プレイヤーを(故意でないにせよ)贔屓したりすることはトラブルの元である。
 同時に複数の違反が行なわれ、あるいは見つかった場合、別々の懲罰として扱う。ただし、それらが同じことが原因であった場合、その中で最も重いものだけを適用する。
 イベント規定に抵触していても、特定の違反に分類されない場合がある。この文書では、よくあることや、特に有利になることについて扱っている。故意のものであっても、プレイヤーがなしうる小さな反則で特定の違反に分類されていないものは、最初は【注意】を与えられるべきである。繰り返し行なわれた場合、ジャッジはプレイヤーに直接その反則を繰り返さないように指導するとともに、それ以降の反則をその指導に従わなかったことによる〔非紳士的行為 ─ 重度〕として扱う。



・2.イベント上の誤り

 〔イベント上の誤り〕は、オフ会の参加要項の違反のことである。スタッフがその誤りを故意だと判断した場合、〔非紳士的行為 ― 故意の違反〕の適用を検討するべきである。
 同じ分類に入る〔イベント上の誤り〕による2回目以降の【注意】は【警告】に、2回目以降の【警告】は【ゲームの敗北】に格上げされるべきである。


・2.1.イベント上の誤り ― パーティ/見せ合い用紙の問題

懲罰:
【注意】

定義:
 プレイヤーが、「見せ合い用紙に不正確な情報を記入していた」「ルール上不正なパーティを使用していた」場合、この違反となる。

例:
(A)見せ合い用紙にヒードランの性別を♀と記入していたが、実際に使用していたヒードランは♂であった。
(B)使用しているパーティのラティオスバシャーモの双方に、誤っていのちのたまを持たせていた。

理念:
 プレイヤーは見せ合い用紙及びパーティを適正な状態にしておかなければならない。不正な状態になっている場合、それは悪用される恐れがある。

追加措置:
 見せ合い用紙に不備があった場合、プレイヤーは主催者の指示で速やかに正しい情報に修正する。持ち物の重複が発覚した場合、プレイヤーは主催者の前でそれらのうちどちらかの持ち物を他の持ち物と差し替える。


・2.2.イベント上の誤り ― 非公開情報の暴露

懲罰:
【警告】

定義:
 プレイヤーが、不注意により対戦相手の非公開情報を周囲に暴露してしまった場合この違反となる。

例:
(A)ガブリアスバンギラスに先制でれいとうパンチをされて「スカーフ冷パンかよ」と周囲に聞こえる声で言った。
(B)試合終了後に周囲に聞こえる声で「そのバンギはなんでスカーフなんですか?」と対戦相手に聞いた。

理念:
 ポケモンは非公開情報によって成立するゲームであり、それが暴露された際に対戦相手が受ける損害は大きい。これは注意していれば避けられることであり、プレイヤーは不注意で対戦相手の非公開情報を暴露してしまわないように注意を払う義務がある。


・2.3.イベント上の誤り ― 外部情報の参照

懲罰:
【警告】

定義:
 プレイヤー、観客、その他イベント関係者が「対戦相手と見せ合いを開始した以降に外部からの助言またはその試合に関する非公開情報を求めた」「試合のために座っているプレイヤーに助言をし、あるいはその試合に関する非公開情報を開示した」「ゲームの進行中に、ダメージ計算目的以外でWebサイト等を見た」などの行動を取った場合、この違反となる。

例:
(A)プレイヤーが、選出が開始されてから対戦が終了するまでの間に、パーティの情報が書いてあるブログ等のwebサイトを見た。
(B)プレイヤーが、選出が開始されてから対戦が終了するまでの間に、選出や行動選択に関して他の参加者に相談した。
(C)見学者が、その情報を求めていないプレイヤーに正しいプレイを指摘した。

理念:
 対戦競技はプレイヤーの技量を試す場であり、外部のアドバイスや指示に従う能力を試す場ではない。戦略上、戦術上、あるいは選出に関するアドバイスは、外部情報である。
 この違反は見学者にも与えられる。この違反を犯した見学者は、その領域から離れるように指示されうる。


・2.4.イベント上の誤り ― 遅刻

懲罰:
【注意】

定義:
 対戦競技に参加申請していたプレイヤーが、告知された集合時間に間に合わなかった場合、遅刻とする。

理念:
 プレイヤーは、対戦競技を行なえるように時間通りに会場に到着する努力義務と、時間通りに対戦を終える努力義務がある。

追加措置:
 ルール説明、自己紹介などが終了して対戦競技が開始される時刻になっても該当プレイヤーが到着していなかった場合には、【注意】の代わりに【警告】の懲罰が適用される。対戦競技が開始されてから相当の時刻が経過し、その時点から対戦を開始しても時間内に全対戦を消化することが不可能であると主催者が判断した場合には、【失格】の懲罰が記録されると共に当該プレイヤーはイベントから除外される。


2.4. イベント上の誤り ─ 遅いプレイ

懲罰:
【注意】

定義:
 プレイヤーが、適正な時間内にゲームの行動を終わらせなかった。故意に遅くプレイすることでイベントの結果を操作しようとしていると主催が判断した場合、その違反には〔非紳士的行為 ─ 故意の違反〕が適用される。

例:
(A)明らかに本人及び対戦相手の予選の消化が困難になりうるほどの長考を何度も繰り返した。
(B)全ての対戦を消化していないプレイヤーが、予選終了時刻が差し迫っても次の対戦を開始しようとしなかった。
(C)規定の昼食休憩の時間が終わってから相当の時間が経過しても会場に戻って来なかった。

理念:
 全てのプレイヤーは、対戦相手が時間制限によって不利にならないよう、充分な速度で対戦を消化する責任がある。ポケモンは長考が必要とされる事があるゲームであり、またオフ会は他の参加者との交流の場でもある。そのため、単に長考をしているだけであったり、対戦未消化で他の参加者と雑談をしているだけでは、この懲罰が与えられるべきではない。
 プレイヤーはそう認識せずにプレイングや進行が遅いことがあるので、「速くしてください」と伝えるだけで充分な場合もありうる。それでも余りにも遅い場合は懲罰を与えること。


・2.5.イベント上の誤り ― 案内の聞き落とし

懲罰:
【注意】

定義:
 プレイヤーが、登録の案内や各種の誘導など、全体に対して行なわれた案内に従わなかった。個人に対して行なわれた案内に従わなかった場合、〔非紳士的行為 ─ 重度〕が適用される。

例:
(A)禁煙と表示されている場所でタバコを吸っていた。
(B)会場内で立ち入り禁止と告知されている場所に踏み込んだ。

理念:
 プレイヤーは常に注意を払い、イベントの効率や参加者の安全のためにスタッフの指示に従うことが求められる。


・2.6.イベント上の誤り ― 対戦の中断

懲罰:
【警告】

定義:
 対戦の進行中、一方のプレイヤーの不注意により対戦が中断してしまった場合、この違反になる。両プレイヤー共に過失が無い不慮のエラー等の場合、懲罰は適用されない。もし対戦の中断が故意に行われたと判断された場合、〔非紳士的行為 ― 故意の違反〕が適用される。

例:
(A)対戦が開始して2ターンが経過した後で、一方のプレイヤーのDSの電池が切れてしまった。
(B)DSが手から滑り落ちて、衝撃で電源が切れてしまった。

理念:
 ポケモンは運の要素を含むゲームであり、進行している試合が中断されてしまった際には時間的・戦術的な問題が発生しうる。

追加措置:
  主催者は両プレイヤーの意見を聞き、再現するか再戦するか不戦勝とするかを決める。もし再現をすると決まった場合は、中断された場面まで、追加効果などの運要素を含めて(ダメージの乱数など事実上再現不可能なものを除き)完全に再現するものとする。行動のみ、選出のみなどの部分的な再現は、片方のプレイヤーにのみ利益を与えうるため原則として認められない。両プレイヤーの意見が割れた場合は、不注意が無かった側のプレイヤーの意見を尊重しつつ、再現可能性や残り時間なども考慮しながら主催者が最終決定を行う。



・3.非紳士的行為

 〔非紳士的行為〕は、イベントの安全性や競技性、楽しさ、または完全性に大きな被害を与える可能性のある、問題のある振る舞いである。
 イベントに参加していない人間も、〔非紳士的行為〕を受けることはありうる。この指針はプレイヤーを想定しているが、見学者やスタッフ、主催者も同じ基準に基づいて判断される。
 非紳士的行為は、紳士的行為でないということとイコールではない。「良い」とも「紳士的だ」とも言えないが「非紳士的」ではない、「競技的」行為という幅が充分にある。何が〔非紳士的行為〕かを最終的に判断するのは、主催者である。
 主催者は、その行為がどう問題であるかを説明すべきである。プレイヤーは状況と振る舞いを即座に改善するはずである。しかしながら、確かにプレイヤーにその行動の重大性を理解させることは重要であるが、主催者は常に衝突を悪化させるよりも状況をやわらげる方法を探すべきである。
 非紳士的行為は、イベントが終了した後でも起こりうる。イベント後にSNS等で暴言を吐く、いいがかりを付ける、中傷するなどがそれにあたる。主催者は事実の確認が取れた場合、指針に基づいて指摘を行うべきである。


・3.1.非紳士的行為 ― 軽度

懲罰:
【注意】

定義:
 プレイヤーが、イベントあるいはその参加者に損害を与える行為を行なった。その個人の周囲に不快感を与える場合があるが、不快感を与えなかったからといってこの懲罰が免除されるわけではない。

例:
(A)あまりに低俗で下品な発言をした。
(B)他の参加者を驚かせるほどの大声で叫んだ。
(C)主催者に、対戦相手に懲罰を与えるよう不適切に要求を行なった。
(D)対戦競技終了後、会場にゴミを放置した。
(E)相手が嫌がっているにも関わらず、しつこく連絡先を聞き出そうとした。

理念:
 全ての参加者は、イベントにおいて安全で快適な環境を期待していると考えられる。従って、参加者はその環境を保つために受け入れられない振る舞いについて自覚する必要がある。

追加措置:
 プレイヤーはその問題をただちに解決しなければならない。さらなる〔非紳士的行為 ─ 軽度〕には、他の項目であっても【警告】が与えられる。


・3.2.非紳士的行為 ― 重度

懲罰:
【警告】

定義:
 プレイヤーが、「スタッフからの直接の指示に従わなかった」「対戦相手を、その人種、肌の色、宗教、出生国、年齢、性別、障害、性的趣向に基づいて侮辱した」「他の参加者やその財産に対してのものでない、攻撃的・暴力的振る舞いを行なった」などの行為をした。

例:
(A)プレイエリアを離れるように言われたプレイヤーが、数分後にも同じ場所で観戦していた。
(B)主催者の制止を無視して、その裁定に対してクレームを付けつづけた。
(C)対戦相手を人種差別的言辞で中傷した。
(D)攻撃を急所に当てられた時、台パンをして、対戦相手に暴言を吐いた。
(E)対戦の敗北後、自分のDSを床に投げつけた。

理念:
 スタッフが指示を出した場合、いちいち警告を出さなくても従われるべきである。これは個人あての指示にのみ適用される。全体に向けてのアナウンスに従わなかった場合は、〔イベント上の誤り ─ 案内の聞き落とし〕などの別の違反が適用される。
 人種、肌の色、宗教、出生国、年齢、性別、障害、性的趣向、出身地などに基づく差別は、より深刻な問題を孕んでおり、早急に対処されなければならない。自覚がないものであっても、観客やその他近くにいる人に対して侮辱的なものになりうる。
 直接的でない攻撃的言動は、抑えられるべきである。その時点で不快なだけでなく、回りにネガティブな印象を残し、また早急に対処しなければ直接の攻撃に転化する可能性もある。可能な限り状況を悪化させないよう、注意を払う必要がある。懲罰を与えるためにプレイヤーをその場所から移動させたり、数分間冷静になる時間を与えたりすることが必要な場合もある。

追加措置:
 プレイヤーはただちに振る舞いを改めるべきであり、そのような振る舞いを繰り返した場合には【ゲームの敗北】が与えられる。


・3.3.非紳士的行為 ― 攻撃的行為

懲罰:
【失格】

定義:
 他者あるいはその持ち物に対して脅迫的な振る舞いをした場合、この違反となる。

例:
(A)降参しなかったプレイヤーに、殴ると脅した。
(B)裁定を受けた後で、主催者に脅迫的な態度を見せた。
(C)他のプレイヤーのDSを掴んでテーブルに叩きつけた。
(D)故意にテーブルをひっくり返した。
(E)他人の所持物を窃盗した。

理念:
 イベントの全関係者の安全は、最優先されることである。物理的な悪用や恫喝行為には、許容の余地はない。

追加措置:
 イベント主催者は当該行為者をイベント会場から退場させるべきである。また、主催者は該当者への期限付き若しくは無期限の出入り禁止処分を検討するべきである。


・3.4.非紳士的行為 ― 改造の発覚

懲罰:
【失格】

定義:
 不正な外部機器を用いて生成、育成されたポケモン及びどうぐを使用していたことが発覚した場合、この違反となる。

例:
(A)ふくろだたきとアンコールを同時に習得したエルフーンを使用している事が対戦中に発覚した。
(B)友人から譲渡されたポケモンに疑わしい点があり、後日それが改造産だと発覚した。

理念:
 改造行為は重大な違反である。プレイヤーは自分が使用するポケモンが間違いなく正規のものであると確認しなくてはならず、例え故意でなくても不正なポケモンを対戦で使用してしまったことが発覚した場合、この違反が適応される。

追加措置:
 この違反は往々にして発覚までに時間がかかる事がある。イベント当日だけでなく、後日に改造個体の使用が明らかになった場合も、主催者はその事実を公表すると共に該当者に期限付き若しくは無期限の出入り禁止処分を与えるべきである。


・3.5.非紳士的行為 ― 故意の違反

懲罰:
【ゲームの敗北】

定義:
 故意に参加規約で定められた規則を破ったり、スタッフに嘘をついたりした。
 また、「そのプレイヤーが自分の行動で有利を得ようとしている」「そのプレイヤーが自分が不正なことをしていると認識している」のうちどちらかの条件でも満たしていなければ、その違反は〔故意の違反〕ではなく、他の違反で取り扱われるべきである。
 〔故意の違反〕は一見すると〔イベント上の誤り〕になるので、意図や認識を確認するためにスタッフによる調査が必要である。

例:
(A)プレイヤーが、試合の終了後にその試合の結果を変更した。
(B)自分の主張を強めるため、何が起こったかについてスタッフに嘘をついた。
(C)対戦中に、対戦相手の画面を故意に覗き見た。
(D)対戦相手の見せ合い用紙を見て、前の試合まで使用していた個体とは別の個体を使用した。




※この記事はエイプリルフール用のネタ記事です。この記事はマジック・ザ・ギャザリング違反処置指針のパロディであり、原文及び実在のポケモンオフ等とは一切関係ありません。

※この記事はエイプリルフール用のネタ記事です。

元ネタ : http://mjmj.info/data/JPN_IPG_20130208.html